節電が呼びかけられている昨今ですが、
照明が大好きなので、わかってはいるのですがついつい灯してしまいます。
特に、間接照明が大好きです。
間接照明は、太陽に照らされた月の光のよう。
数ヶ月前のことですが、和紙を折ってデザインを施すORITO(オリト)さんの工房へお邪魔しました。
約一ヶ月に一回開催されている「紙宵」でアトリエを開放されて、
柔らかい灯りを楽しませていただきました。
上手に写真が撮れなくて…この感動を伝えきれないのが歯がゆいです。
壁に映し出す光もキレイ。
その空間の中で過ごす時間は静かで。でもゆっくり動いていて。
息を潜めたくなるほど、なんだか消えてしまいそうな脆さも感じます。
和紙が折り重なる部分が、絶妙な光のコントラストを作っています。
たくさんの紙を使って折りを試作する中、偶然から生まれる光もあるのだとか。
実はちょうど、シェードのないベースだけ自分のアトリエにありました。
骨董好きの友人のお父様から譲っていただいた、アンティークなゴールドのライン。
スイッチは絞ることができて、調光できるのです。
こちらを持ち込んで一ヶ月ほど後、オーダーメイドでランプシェードを作っていただきました。
出来上がりがこちら!
とっても素敵すぎます…!
和紙の透け感がレースのようだし、手元はしっかりと照らされております。
手漉きで和紙をつくっている、ハタノワタルさんの柿渋和紙です。
電気をつけずに明るい場所で見ると、鉄のサビのような質感のオリーブ色のような和紙。
和紙も年月とともに変化する。
いつまでも一緒に歩んでいきたい。
うちの家宝です。