2019-09-13
展示の会期は既に終了しておりますが、札幌芸術の森美術館で開催されていた「五十嵐威暢の世界」を鑑賞しに行きました。
お恥ずかしいことに私の中では、札幌駅の時計をデザインした人!という認識でしかなかったのですが、
日本の経済をデザイン業界で引っ張ってきた方なんだなということを知りました。
五十嵐さんのお仕事と作品の軌跡を辿ると、日本の経済と文化の歴史を辿っているようでした。
パブリックデザインを担ってきた五十嵐さんの彫刻は、
二次元のデザインから出てきた自然界と人間界をつなぐもののように感じられました。
日本やこの世界のこれからの在り方を見ることができたように感じられた展示で、
作品を見るたびにどんどん視点が俯瞰して広くなり、
そして全てが一つに繋がっているように感じられるようでした。
その日は、原研哉さんと五十嵐威暢さんとのアーティストトークがありました。
五十嵐さんの生い立ちや、グラフィックから彫刻へ移行した作品づくりについてもお話を聞くことができました。
どこからその生み出すエネルギーが湧き出てくるんだろうと思うのですが、
その温かいお人柄にみなさん惹きつけられるように、五十嵐さんのお話に耳をそばだてていました。