クリムト展を鑑賞して

着付を習うようになり、そして去年は婦人科で手術をしたということもあり、

最近は「女性」で在るということについて、より深く考えるようになりました。


クリムトを知りたいというより自分自身を知りたくて、

「ファムファタル」とはどういう女性なのかを知りたくなり、

まずは、パナソニック汐留美術館で開催されている「ギュスターヴ・モロー展」へ。

モローは女性について、

「女というのは、その本質において未知と神秘に夢中で、

背徳的悪魔的な誘惑の姿をまとってあらわれる悪に心を奪われる無意識的存在なのである」

と言う。


モローは神話や聖書などをテーマに、夢を集める職人と自ら名乗っていたフランスの画家でした。

うまく表現できないのですが、そんなモローが描く「女性」はただの生き物、

そういう生き物なんだね、としか言いようがないというか、

そういう在り方で良いんだと気付かされるような絵ばかりでした。


そして国立新美術館の「ウィーン・モダン展」と東京都美術館の「クリムト展」。

自分の知識や情報が、作家と国と時代が一致しないまま記憶されていたこともあり、

どちらも観ていて時代背景がわかりやすい展示でした。


もう数十年前の話ですがウィーンへ行った時、フランスやイギリスなどとはまた違った美意識で、

あの時体験した心地よさが作られた理由みたいなものを見ることができたようでもありました。


こちらもうまく表現ができないのですが、クリムトの描く「女性」は私の知らない「女性」ばかりで、

あまりにも幸せそうにしている「女性」の表情に悔しくなった反面、

私もみんなも、こんな風に幸せになって良いんだなと安心したような気持ちにもなりました。

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