今年2019年4月北海道伊達市に、
オープンされたばかりの「だて歴史文化ミュージアム」。
10月4日から開催されている、
特別展「伊達政宗と伊達成実展」と常設展を鑑賞しました。
日本史が苦手で、今まで興味を持たずにいたので、
展示を観ても楽しめるか不安でしたが、
そんな私でも、じっくり見入ってしまうほど、面白い時間でした。
伊達家の本家と分家で、「家紋」の葉の数が異なるそう。
比べてみると、本家の方が葉が多くて豪華です。
特別展の伊達政宗と伊達成実の甲冑も
火縄銃の跡があったりとリアルでしたが、
特に個人的に興味深かったのは、
常設展の北海道の開拓・アイヌの展示です。
蝦夷地(北海道)は「縄文時代」から「続縄文時代」、
「擦文時代・オホーツク文化」と変わり、
江戸時代が終わるまでずっと「アイヌ文化」だったそうです。
今となっては、北海道米や農作物が人気なのに、
蝦夷地では稲作・農耕をする弥生時代がなかったなんて、
なんだか不思議な縁だなと思います。
続縄文時代で、狩猟をしていない時間は
土器や道具に装飾を施す文化が発達したとのことでした。
こちらは数年後には世界遺産になるかも?と。
アイヌ文様も、住む地域によって特徴が違ったり、
いろんな地域の文化と接触して、
文化は変容していく様子に触れることができました。
原点に触れつつも、いろんな文化を受け入れ、交流をして新しい文化をつくっていく。
今この瞬間も、いつかは歴史の1つになっていると改めて感じられた展示でした。
展示では、火縄銃を持ち上げて重さを体感することができたり、
縄文時代のアクセサリーをつけてみることができたり楽しめます。
常設展では写真撮影OKだったのと、
「ポケット学芸員」というアプリで、解説を見ることができるので、
ミュージアムから出た後にも、
展示を見返したり振り返ることができ、より楽しむことができました。
道の駅へ行くがてら、
是非「だて歴史文化ミュージアム」にも
足を運んでみてはいかがでしょうか。
ちなみに、だて歴史文化ミュージアムの案内・スケジュールの
フライヤーデザインを制作しましたので、
良ければそちらもお手にとっていただけたら嬉しいです。